遊具があるお寺
訪れてくれた人の憩いの場でありたい
静岡県富士市にある、曹洞宗のお寺。
山号を海嶋山(かいとうざん)、名を福泉寺(ふくせんじ)といいます。
そうです。遊具があるんです(^^)/
福泉寺は、檀家さんはもちろん、訪れて下さった皆様に
「なんとなく、和むな」
「ちょっと、ゆっくりしていくか」
そんな風に思ってもらえる居場所を目指しています。
お寺は、お墓があって、亡き人に思いを馳せ、供養する大事な場所です。
しかし、それだけではなく、賑わいや活気がある場所に。
普段お寺とは縁遠いであろう、お子さんやパパママも気軽に立ち寄れる空間にしたいと考えています。
（マルシェなど境内を利用したい場合、お気軽にご相談下さい。）
境内はこんな感じ
福泉寺の、いくつかの風景を切り出して見ました。
拡大してごらんになる場合、該当写真をクリック
福泉寺に来て、まず最初に目に入るのは、こちらの山門。
山門の脇にはお稲荷様や、澄泉直筆の詩が書かれた掲示板があります。
福泉寺のシンボルとも言える本堂。
５０年以上の歴史を持つこの本堂には
本尊様や檀家の方々のお位牌が祀られています。
梅花観音も祀られており、時折、遠路はるばる拝観にお越し下さる方も。
本堂の中はこのようになっています。 正座ができない方も安心して法要に参加して頂ける様、 当寺の本堂は全てイスになっています。 また、冬の寒い時期は足元にホットカーペットを敷き、 皆様の居心地が良い寺作りを心がけております。
現住職になってから、お寺を賑わいや活気がある場所にということで、設置された遊具。 普段お寺とは縁遠いであろう、お子さんやパパママも気軽に立ち寄ってくれます。
『てくてく』は、住職が以前、中国研修に行った時に健康遊具を沢山見かけた事がきっかけで、「大人の方にもお楽しみいただける遊具は無いものか」と思案した結果、新設させていただきました。（歩くような動きで足腰を前後に動かす遊具です）
平成28年、区画整理を契機に、檀家さんの多大なるご寄進により生まれ変わった、檀家会館。
こちらで、法事の申し込み等の承っております。ご用のある方はこちらの玄関よりお越し下さいませ。
天井の加工が立体的で飛び出て見えますが、実は平面なのです。明るくモダンな玄関。
右手が受付になります。
会合はもちろん、教室や、さらには小規模葬まで、多目的にご利用頂きたいと考えています。
平山郁夫画伯の絵画が飾られている洋間。壁面一面がレンガが特徴的ですが、実は、この部屋事態、この絵に合せてデザインされているのです。
丸いアーチ状の天井、白漆喰の壁面が、明るく優しい雰囲気。およそ寺院の建物とは思えないような内装です。
丸い格子。モダンな和室。法事の際、お休みいただけるお部屋です。
この水子地蔵は、１９８２年（昭和５７年）、今の住職の晋山式の時、お子様達の健やかな成長を願い、建立されました。
この六地蔵は、１６９９年（元禄１２年）、江戸時代に建立されました。 安政の大地震の際にも倒壊することなく、現在に至っています。 お地蔵様はいつも皆様をにこやかに見守って下さっています。 そして、福泉寺のお地蔵様は檀家の方が作って下さるかわいらしい衣装を身にまとっています。
住職母から大切に引き継ぎ、毎月、住職が心に留まった言葉、禅語を書いています。
福泉寺で大切に祀っているお薬師様です。 基本的には公開していませんが、要相談で。詳細は歴史参照。
本堂の一角に祀られている梅花観音。 多くの梅花観音巡りの方が参拝にいらっしゃいます。
製紙業の中心ならではの、紅白の煙突と、その後ろに広大な富士山の風景。
富士市ならではの、この風景が、大好きです！
歴史
宗派は曹洞宗。山号は海嶋山（かいとうざん）、寺号を福泉寺（ふくせんじ）といいます。
実は、当初、宗派は曹洞宗ではなく、真言宗だったのです。
福泉寺は、開かれてから1203年、曹洞宗に改宗してから450年、あらゆる災禍に遭いながら、檀家さんと歴代祖師方に守り抜かれて来たのです。
| 平安朝時代 （８２１年） |
現在の浜通り中丸地区に真言宗の寺として開創。 田子浦の浜辺に面していたので、山号を海嶋山、寺号を福泉寺とした。 |
| １５４３年 | 住職だった悦堂種闇和尚は、当時高僧として名高い命山種長和尚が富士の成安寺におり、特に敬慕していたので福泉寺へ迎え、悦堂種闇和尚自らは引退した。 |
| １５７４年 | 曹洞宗の僧侶だった命山種長和尚がこれまで の真言宗から曹洞宗に改宗した。 |
| １６８８年 （元禄元年） |
中丸は度々津波に遭遇するので 中丸から現在の柳島に移転した。 |
| 江戸時代後期 | 安政大地震では本堂などが倒壊したり、火災に遭ったりと、苦しい時期が長く続く。 |
| 現在 |
昭和３０年に仮御堂から現在の本堂 |
『福泉寺』の『お薬師さん』
当寺に祀られている、石仏のお薬師さま。
１２０４年（建久４年）に源頼朝が富士の裾野において巻狩をした際、曾我兄弟が十郎祐成の愛妻、虎御前の手引きを得て、父の仇、工藤祐経を討ち果たしたことは周知の事柄でありますが、十郎が闘死するに及び、虎御前は剃髪して尼となり、十郎の菩提を弔って暮らしていた。
そんな中、虎御前は大磯（神奈川県）の海岸で石の薬師像を拾ってきた。
それを西行法師に見てもらった所、
『これは弘法大師の作だ。世に得難いものだから大切にしなさい』
と教えて下さったので、虎御前は仏壇にお祀りし、毎晩回向していた。
翌年、曾我兄弟の７回忌を終えた虎御前は信濃の善光寺へ旅立ち、２１日のお籠りをした後、使いの者に頼んで
『富士の麓の福泉寺というお寺は曾我兄弟をお祀りしてある寺ですから、どうかこの仏様を福泉寺へ届けて下さい』
と言って、息を引き取った。
ところが、使いの者が鷹岡の福泉寺（現在の曽我寺）と柳島の福泉寺と間違えて、柳島の方へ届けてしまったのだ。
それ以来、当寺ではお薬師様を大切に祀っています。
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